小国へ
家具の打合せで、小国へ。
少し足を伸ばすだけで、空気や景色がふっと変わる場所です。
今回のご相談は、
実家を二世帯住宅へとリノベされたお客様から。
「この家に馴染む家具をつくりたい」
というご要望でした。
小国杉や既存の柱・梁が活かされた、
素材の存在感がある住まいです。
既既製品では馴染まない部分もあり、
時松建具店さんを訪ねました。
時松さんとは、以前一緒にお仕事をしたことがあります。
木に詳しく、さまざまな素材を扱われる方です。
繊細な組み子に個性的な障子紙を合わせるなど、発想もやわらかく、
その場に合った提案をしてくださいます。






打合せのあと、工場や建具を見せていただきました。
京都まで素材を買い付けに行かれ、
集めた素材をその場に合う形で組み合わせていく仕事には、
手仕事ならではの魅力があります。
ご自宅も案内していただきました。
山の上の見晴らしの良い場所で、
ちょうどツツジとシャクヤクがきれいに咲いていました。

建物は、どこか実験を重ねているような面白さがありました。
京都でつくられている浮彫の欄間が随所に使われていたり、
上りやすさが丁寧に考えられた階段だったり。
木を大切にされているからこそ、
柱や建具にもさまざまな木が使われ、
空間に豊かな表情が生まれています。
打合せの内容によっては、
実際に会って話すことで見えてくることがあります。
今回も、そんな打合せでした。
色々な職人さん達が関わってくださることで、
住まいに奥行きが生まれていくのだと思います。
住まいづくりは、図面だけでは完結しません。
こうした素材や空間に合わせて、職人さんと一緒に考え、形にしていくものだと、
改めて感じた一日でした。